こんにちは、ハヤライ君です!
突然ですが、みなさんお金は貯めていますか?
多かれ少なかれ貯めている人がほとんどではないかと思います。
ではいつまでにいくら貯めるか、老後にはいくら貯めるか計画している人はいるでしょうか?もっと言うと、どのくらいお金を使おうか考えている人はいるでしょか?
これを実践している人は、さっきのお金を貯めている人に比べて圧倒的に少ないと思います。
今回私が読んで興味深いと感じた本は「DIE WITH ZERO」という本です。
ざっくりいうと、この本では死ぬまでにお金を使い切って、死ぬときに資産がゼロになっていることを推奨しています。
確かにお金を貯めるだけではなく使うことにも意義があるとは思います。
しかし、使い切ることを目標にするというのは私の頭の片隅にもありませんでした。
この本の中で特に印象に残った部分を3つ紹介したいと思います。
1.「思い出の配当」という考え方
皆さん投資といえば何を思い浮かべるでしょうか?
大抵は株式投資や不動産投資などお金を増やすための投資を思い浮かべるかと思います。
著者は「思い出」、つまり経験にも配当という考え方が当てはまると述べています。
経験は様々な形で配当を与えてくれます。それは人間には記憶があるからです。
SF映画のように朝起きたときに記憶がなくなっているといったことはありません。
そのため毎朝ドアノブの使い方に悩んだり、ともに過ごす家族のことを誰だろう?と考える必要はありません。
これも記憶の配当というふうに考えられます。
そして、例えば友人と旅行に行ったとします。旅行に行ってるときももちろん楽しく素敵な時間を過ごすことが出来るでしょう。
しかし、数年後その時の旅行を思い出して、「あのとき◯◯に行ったね」や「◯◯が美味しかったね」といった思い出話をすることで楽しむ時間もきっとあると思います。
つまり、旅行に行くという経験からは、その瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶が得られるのです。
一度経験すれば、後の人生でいつでもその記憶の配当を楽しむことができます。
正直私はそこまで多くのお金を持っているわけではないし、新NISAなどの制度が始まり投資ブームとなりつつあることからも資産を貯めようという気持ちが強かったです。
けれども資産を貯めることと同じくらい、あるいはそれ以上に資産を使って経験を得ることも重要だと気付かされました。
自分の人生設計を見直し、資産を貯めるだけではなく今しか経験できないようなことに資産を使って「思い出の配当」を長く受け取りたいと強く感じました。
2.「タイムバケット」で後悔しない人生をつくる
次に紹介するのがタイムバケットという考え方です。
誰でも一度は死ぬまでにやりたいことを考えたことはあるのではないかと思います。
しかし、具体性が伴っているかというとそうではないことが多いのではないでしょうか。
著者はそんなやりたいことのリスト化にタイムバケットという考え方を推奨しています。
人生を5年や10年に区切って(10年なら30~39歳、5年なら35~39歳のように)それぞれのバケット(バケツ)を用意します。これがやりたいことを入れるタイムバケットになります。
次にやりたいことを考えます。完璧ではなくて良いので現時点でやりたいと考えていることをリストアップします。
私であれば、「モルディブへ旅行に行く」、「ゴルフで80台で回る」、「メジャーリーグの野球観戦をする」などが挙げられます。(本当はもっとありますよ?)
この際に重要なのがお金については考えないということです。
金銭的なことは抜きにして本当に自分がやりたいということをリストアップしましょう。
そうすると次はリストアップしたやりたいことを実現したいタイミングを考え、該当するバケットに入れていきます。
そうすることで自分はいつまでに何をしたくて、そのために何が必要かが見えるようになってきます。
ここで金銭面について、いつまでにいくら稼ぎたいということも具体的に考える事ができます。
自分の経験したいことを明確にすることで漠然とした脳内をスッキリとさせ、自分の人生の目的に向かって頑張れると思いますし、そのことにすごく魅力を感じます。
私も自分のタイムバケットを作ってみますので、みなさんもぜひ作ってみてください。
3.リスクを取らないリスク
皆さんは「リスクを取る」ということをどのように考えるでしょうか。
私はリターンを得るうえではリスクは必要であることは頭では理解していますし、実際私の好きなテーブルゲームの一つである麻雀でも長期的にリターンの多い選択であればリスクが多少あっても構わずその選択肢を選びます。
しかし、実生活ではどうでしょうか。私は実生活ではリスクを取れないでいます。
それはなぜでしょうか?
一番にあるのは不安だと思います。うまくいかないかもしれない、現状のそこそこがなくなってしまう、大きな損失が出るかもしれないなどのことを考えてしまうのです。
著者はリスクと不安は分けて考えるべきだと言います。いわゆる数字と感情は分けて考えるというやつですね。
リスクを取ったとしてもそれに見合うリターンがあるのであれば積極的にリスクを取るべきなのです。
デメリットが極めて小さく、メリットが極めて大きいような状態を非対称リスクと呼び、そのような状況下ではリスクを取ることが合理的判断になります。
つまり、リスクを取らないこと自体がリスクとなりうるのです。
例えば10%の確率で100円失うが90%の確率で1000円手に入るような賭けはやらないと損ですよね。
1,2回であればマイナスになることはあっても長期的に見ればプラスになる選択です。
これと同じような状況が人生のいたるところに転がっているのに、100円を失うことを恐れてリスクを取れない人が多いのです。(私はまさにそうだったと思います)
このように状況によってはリスクを取らないことがリスクになるということを認識することが重要だと私は思います。
そして、リスクを取るのはいつがいいのか?著者はリスクを取るなら若いときの方が良いと述べています。
ある程度の年齢になると失うものが大きくなりますし、成功から得られるものも少なくなります。
若い頃であればまだ失うものが少ない一方で得られる経験は大きくなるでしょう。記憶の配当も長く得られます。
「本当にやりたいことがあるのなら、リスクを取るときがあってもいい」と著者は述べています。本当にそのとおりだと思います。
自分の人生の目標に向けて、必要なリスクは積極的に取る姿勢を身に付けるようにこれからしていきます。
まとめ
今日は「DIE WITH ZERO」について紹介しました。
お金を貯めるのではなく使うことにフォーカスした書籍で、その中でもゼロで死ぬという主張は極めて珍しいものだと思います。
必要以上に貯蓄をするのではなく、その分を経験に投資することも人生を豊かにするうえで必要なのでしょう。
この書籍には今まで私の頭の中にはなかった考え方が数多くありました。
この紹介を見て気になった方がいれば、ぜひ書籍を手にとって読んでみてほしいです。
紹介した内容が少しでも皆様の学びになれば非常に嬉しいです。
では本日はここまで!また次回〜